山羊革(ゴートレザー)財布の手入れ方法や特徴とは?おすすめブランド紹介
山羊革(ゴートレザー)は、柔らかな肌触りでありながら丈夫で耐久性が高く、レザージャケットなどのアイテムのほか、財布の素材としても人気があります。
牛革のようにポピュラーな革財布と比べると流通量は少なめですが、コアなファンも多く、適切なお手入れをすることで長く愛用することも可能です。
今回は、山羊革財布の特徴や手入れ方法・扱い方について解説します。
VIA DOANのおすすめの山羊革財布シリーズもご紹介しているので、特別感のある山羊革財布が気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
山羊革(ゴートレザー)とは?
山羊革(ヤギ革)は、山羊の皮になめし加工をほどこした革素材で、「ゴートレザー」とも呼ばれます。
山羊革(ゴートレザー)は大きく分けて、大人の山羊から作られる「ゴートスキン」と、子山羊から作られる「キッドスキン」に区別できます。
いずれも、牛革のようなポピュラーな革素材と比べるとやや高価です。とくに、キッドスキンは主に生後1年未満の山羊の皮を使用することから生産量が限られており、高級素材といわれています。
山羊革(ゴートレザー)財布の特徴
山羊革(ゴートレザー)を使用した財布には、天然の革素材の魅力ともいえる特徴があります。ここでは、山羊革財布の特徴を7つご紹介します。
牛革の2分の1の薄さと軽さ
山羊革(ゴートレザー)財布の特徴として、薄さと軽さがあげられます。
これは、山羊革は繊維が非常に細かく密度も高いため、革素材のなかでも軽量で薄く仕上げられるからです。
牛革などの、比較的繊維が太く重量感のある革と比べると、山羊革は2分の1の薄さと軽さであるともいわれています。
薄さと軽さを特徴にもつ山羊革は、持ち運びやすさ・使いやすさが求められる財布にぴったりの素材です。
柔らかな肌触り
山羊革(ゴートレザー)の財布を手に持ったときの、柔らかくしなやかな肌触りは、ほかの天然素材ではなかなか味わえない感覚です。
とくに、生後1歳から2歳の山羊から作られた革は柔らかく、また、厚みのある部分よりも薄い部分の方が柔らかいという特徴があります。
さらに、山羊革の財布は、使い込むほどに革本来の味わいが増していきます。使用するうちに手に馴染むため、愛着が湧き、長年愛用しているという方もいらっしゃいます。
丈夫で耐久性が高い
山羊革(ゴートレザー)は非常に柔らかくしなやかでありながら、丈夫で耐久性が高いという特徴もあります。
山羊革は、他の革に比べて緻密で強い繊維を持ち、弾力性・柔軟性・伸縮性に優れています。そのため、摩擦や引っ張りなどの外的要因に強く、比較的傷がつきにくいです。
財布は日々使用するため、丈夫で耐久性が高い山羊革は、財布の素材として有能といえるでしょう。
型崩れしにくい
毎日持ち歩く財布の場合、摩耗や変形のしにくいものを選びたいですよね。
その点、山羊革(ゴートレザー)は革自体の柔軟性が高く、型崩れしにくいという特徴があるため、使用頻度が高くても長期間使用できます。
高級な財布の素材ではありますが、長く使えることを考えるとコスパが良いといえます。
美しい天然のシボ(シワ)
山羊革(ゴートレザー)の財布には、美しい天然の「シボ(シワ)」があります。
シボとは、山羊の皮膚表面にある多数の襞(ひだ)から生まれる、ちりめん状の不規則なシワ模様のことです。
このシボが山羊革に独特の凹凸(おうとつ)感を与え、天然の風合いを生み出しています。
ちなみに、牛革の場合はシボがないため、製造工程で革を収縮させるシュリンク加工をほどこしてシボを出すこともあります。
シュリンク加工をしなくても自然なシボを味わえるのは、山羊革ならではの特徴です。
豊かな経年変化(エイジング)
山羊革(ゴートレザー)は油分を多く含んでいるため、使用によって経年変化(エイジング)が現れやすい素材ともいわれています。
経年変化とは、使用によって色合いが変化し、革本来の味わい深い風合いが生まれることです。山羊革の柔らかさや薄さによってシボが深く刻まれ、時間が経つにつれて表情豊かに変化していきます。
使い込むほどに表情を変えていくので、同じ財布でも長年愛用しやすく、自分だけの財布に育てる楽しさも味わえます。
加工しやすくデザイン性に優れている
山羊革(ゴートレザー)は、そのままでも独自の風合いや光沢感による特別感がありますが、さまざまな加工技術をほどこすことで、さらに多様な表情を見せてくれます。
たとえば、染め加工によって独特の風合いを出したり、デザインのバリエーションを豊富に揃えたりもできます。
加工しやすくデザイン性に優れている山羊革財布は、オリジナリティを表現できる魅力的なアイテムです。
山羊革(ゴートレザー)なら、革素材のデメリットである耐水性も解決
一般的に、レザーアイテムは水に弱いというイメージがありますが、山羊革(ゴートレザー)は樹脂コーティングに対応しているため、水や汚れにも強いです。
牛革などの一般革や、ワニ革・蛇革などのエキゾチックレザーのデメリットである「耐水性の弱さ」という点も、山羊革はクリアしているといえます。
過酷な環境にも耐えうる山羊革は、財布や小物類だけでなく、米海軍のある有名なアイテムにも使用されています。
それは、高耐久性と防水性が求められる、パイロット向けの「フライトジャケット」です。
映画『トップガン(1986年)』にて、マーヴェリック(トム・クルーズ)が着用し話題となったフライトジャケット(G-1)には、高級山羊革が使用されていたともいわれています。
山羊革(ゴートレザー)と羊革の財布の違い
山羊革(ゴートレザー)と羊革(シープスキン/ラムスキン/ベビーラムスキン)は、どちらも家畜用の動物の皮を使った革素材ですが、それぞれ特徴が異なります。
山羊革は薄さと強度をあわせもつため、加工することで、軽量でありながら耐久性の高い財布に仕上がります。
羊革はモコモコとした毛の成長を支えるための構造となっているため、キメ細かく柔らかですが、財布としての耐久性・耐摩耗性は山羊革と比べると低めです。
財布の耐久性を重視するなら、山羊革財布の方が型崩れしにくく長く使用できるといえます。
山羊革(ゴートレザー)と牛革の財布の違い
山羊革(ゴートレザー)と牛革(カーフスキン/キップスキン/カウハイド/ステアハイドなど)の主な違いとして、質感・強度・耐久性・価格・加工のしやすさがあげられます。
山羊革は軽量で、強度や耐久性にも優れています。また柔軟性が高く加工しやすいため、繊細なデザインの財布も多いです。山羊革財布の価格帯は、デザインやサイズによっても異なりますが、5,000円~3万5,000円ほどです。
一方、牛革は硬くて厚みがあり、縫い目が目立ちやすい点が特徴です。また牛革は硬くて加工が難しいため、シンプルなデザインの財布が多い傾向にあります。価格帯は4,000円~2万5,000円ほどです。
価格は山羊革の方がやや高めですが、多彩なデザインを楽しみたいという方には山羊革財布がおすすめです。
山羊革(ゴートレザー)財布のお手入れ方法
※当社のお財布ではございません。
山羊革(ゴートレザー)は、はじめて本革財布をもつという方でも比較的扱いやすいアイテムです。
山羊革は革の柔らかさを保つための手入れが比較的容易ですが、より山羊革の財布を長く美しく使うためには、適切なお手入れが必要です。
日常的なお手入れ方法は、次の2つです。
- 柔らかい布で軽く汚れを拭き取る
- 定期的に革の表面に油分を与える
基本は、乾いた柔らかい布で軽く汚れを拭き取ります。革に防水剤が塗布されている場合は、雨や水に濡れた際にすぐに水分を拭き取ることが大切です。
また、革本来の美しさを保つため、定期的に革の表面に油分を与えることもおすすめです。このとき、革に適した専用の革用クリームやオイルを使用し、布で優しく塗り込み、浸透させると良いでしょう。
ただし、過度なオイルやクリームの使用は、革の柔軟性や質感を損なうことがあるため、適量を守って使用しましょう。
VIA DOANのおすすめ山羊革(ゴートレザー)財布
ここからは、VIA DOANで販売している山羊革(ゴートレザー)財布の「ZILDA(ジルダ)」シリーズをご紹介します。
同シリーズは、高品質な山羊革を使用し、職人の手作業によって、一つひとつ丁寧に作られています。
ブラック・シルバー・ゴールドのカラーバリエーションのうち、山羊革を使用しているのはシルバーとゴールド。革の上に箔をのせた仕様が華やかですよね。
ZILDAシリーズは「ラウンドファスナー型短財布」と「ラウンドファスナー型長財布」の2種類を展開しています。
片手におさまる短財布は、使い込むほど手に馴染むのが特徴です。長財布は大容量でありながら、軽く柔らかい山羊革の特性と、金具類をなるべく使わないデザインによって、軽快な使用感が味わえます。
細部までこだわり、裏側の補強まで手を抜かずに丁寧に仕上げているため、手にもった際に品質の高さを実感いただけるはずです。
まとめ
山羊革(ゴートレザー)の財布には、柔らかな肌触り・丈夫で耐久性が高い・型崩れしにくい・豊かな経年変化など、たくさんの魅力があります。
適切なお手入れをしていただくことで、より長く愛用していただけるでしょう。
山羊革をはじめとする、天然の革素材を使用した財布をお探しなら、上質な素材と手作業による細部の仕上げにこだわるブランド「VIA DOAN」の公式ECから、豊富なラインナップをご覧いただけます。
使用イメージも多数掲載しておりますので、自分にぴったりのお気に入りの一品を見つけてみてください。