馬革財布の魅力とは?人気のホースレザーやコードバンの特徴・手入れ方法
希少性の高い馬革を惜しみなく使用した馬革財布には、独特の艶(ツヤ)や風合い、経年変化の楽しみなど多くの魅力があります。
財布を新調するタイミングで、「上質な馬革財布を試してみようかな?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
馬革にはホースレザーやコードバンなど種類がいくつかあるため、それぞれの特徴を知っておくと選びやすくなります。
この記事では、馬革財布の魅力や種類ごとの特徴と、長持ちさせるための手入れ方法や扱い方、また風水的な効果についても解説していきます。
馬革財布の5つの魅力
馬革は、馬の皮になめし(鞣し)加工を加えて革に仕上げたものです。馬革で作られた財布には多くの魅力がありますが、その中から5つの魅力をピックアップしてご紹介します。
表面の美しい艶(ツヤ)
加工方法や革として使用する部位にもよりますが、馬革は表面の美しい艶(ツヤ)や自然な風合いが大きな魅力です。
動物の健康状態は毛艶を見ると分かるともいわれており、馬も栄養が十分で内臓の疾患などがないと、毛並みが健康的にツヤツヤと光って見えます。
特に、なめし加工のあとにオイルなどで仕上げを行ったものの方が光沢や強度は増します。
一方で、馬革本来の表情を残すために、着色剤や仕上げ剤などを使用しない「素上げ」という手法もあり、素上げ革はさらっとした自然な風合いに仕上がります。
馬革財布としては、艶があるタイプも自然な風合いのタイプも人気ですので、好みにあわせて選ぶと良いでしょう。
シミ・汚れ・傷などに強い
財布は日々持ち歩くアイテムであるため、「汚れや傷がつきやすくないかな?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。
表面加工されている馬革財布であれば、シミ・汚れ・傷などに強いのも魅力です。
特に、「顔料染め」と呼ばれる水に溶けない染料を革の表面に塗布する手法は、コーティングしたような仕上がりになり、水・シミ・汚れに強く、傷もカバーできます。ただし、革本来の味わいはやや感じにくくなります。
もう一つ、「染料染め」という水に溶ける染料を用いる方法もあり、こちらは小さな傷やシワはそのまま残るため自然な風合いに仕上がります。ただ、染料染めは水性なので顔料染めよりも色落ちしやすい特性があります。
シミ・汚れ・傷などに強い馬革財布を選ぶなら、革の染め方にも注目してみると、選ぶ楽しみが増えるかもしれませんね。
経年変化を楽しめる
一般的な馬革は、植物性のタンニンなめしや、塩基性硫酸クローム塩という化合物を用いるクロームなめしなどのなめし加工のあとに、時間をかけてオイルをなじませていきます。
オイルがたっぷりと塗布されることにより、使うほどに革の色や質感が経年変化(エイジング)し、財布の表情が変わっていくのを長く楽しめます。
しなやかさや強度がある
馬は運動量が多く筋肉質で、牛や豚などに比べると脂肪分が少ないため、薄く強い革に仕上がります。
馬革の種類については次章で詳しく説明しますが、しなやかさでは「ホースレザー」や「ホースハイド」という馬革が有名です。
強度があるのは「コードバン」という馬革で、牛革のおよそ2~3倍の強度があるとも言われています。
しなやかさがあると財布として加工もしやすく、デザインの幅が広がります。強度があると丈夫で長く愛用できて、タフな使い方もできます。
希少性の高さ
馬革財布は、他のレザー製品よりも高値で取引されています。これは、馬革の希少性が高く、市場に出回る数量が少ないからです。
馬革は食用とされる農耕馬の副産物から採取されますが、農耕馬の生産数は減少傾向にあります。2008年には1万5,000頭いた農耕馬は、2020年には1万頭にまで減少しています。
馬革の中でも、「コードバン」と呼ばれる革は採取できる馬が限られるため、特に希少性が高いです。
馬革財布の種類と特徴
馬革財布にはさまざまな種類がありますが、代表的なものを「ホースレザー」「コードバン」「ホースハイド」「ホースヌメ革」の4つに分けてご紹介します。
ホースレザーの財布
ホースレザーは、馬の全体から採取される革、または馬革全般を指します。
ホースレザーの財布の特徴は、次の通りです。
- 軽くやわらかい
- 手に馴染みやすい
- しなやかな触り心地
やわらかくしなやかなホースレザーは、手に直接触れる財布の素材として、馬革の中でも人気の素材です。
ホースレザーは、牛革と比べると厚みや耐久性は低いとされていますが、柔軟性・加工性に優れているため、ライダースジャケットなどの衣類や、ソファの革など家具の素材としても用いられます。
コードバンの財布
コードバンとは、馬のでん部(お尻の部位)から採取した革素材です。
馬革に用いられる農耕馬のでん部は、ムチで打たれることで繊維が引き締まり、硬い質感になります。コードバンは革素材としても丈夫で強度が高く、使うほどにしなやかで美しい艶が生まれます。
そもそも農耕馬が少ない上に、コードバンは馬一頭からカバン2つ分ほどの少量しか採取できません。そのため、馬革の中でも希少性が高く、「革の宝石」「革のダイヤモンド」「シェルコードバン」などと呼ばれています。
さらに、コードバンは採取方法もむずかしく、皮の表と裏の間にある硬い層を少しずつ削り出していく必要があります。希少なコードバンは傷をつけると商品価値が落ちるため、熟練した職人の技術が求められます。
なお、コードバンの財布は頑丈さが特徴ですが、水濡れには弱く、表面に水がつくと水ぶくれやシミなどの原因になるので注意が必要です。
ホースハイドの財布
ホースハイドは大人の馬の胴体からとれる革素材です。
やわらかくしなやかで伸びが良く、馬の胴体部分なので革自体も大きめです。この特性を活かし、財布など小物の他に、ソファなど大きな製品・インテリア家具にも使用されます。
ホースハイドに最初からついている小さな傷などは、逆に味わい深い要素として好まれ、重厚感や大人の雰囲気のあるアイテムに仕立てられます。
革本来の豊かな表情を楽しめるホースハイドの財布は、経年変化(エイジング)にも向いており、長く愛用できます。
ホースヌメ革の財布
ホースレザーの中でも、天然の植物性タンニンなめしのあとに、蜜蝋などのオイルを塗りこんで仕上げた革をホースヌメ革と呼びます。
ホースヌメ革の財布は、使っていくうちにオイルが溶け出す経年変化まで計算して作られるといわれています。タンナー(革のなめし業者)の技術力によって仕上がりの良し悪しが決まるため、腕の見せどころでもあります。
ホースヌメ革の財布は、タンニンなめしの特徴である上品で自然な風合いが味わえます。また、オイルが染み込んでいることで傷がつきにくく、万が一傷がついた場合も目立ちにくいという特徴があります。
ただし、ホースヌメ革は水や熱に弱いことから、高温で染色していないため、色落ちがしやすい点には注意が必要です。
馬革財布は風水的に良い?
お金を入れる財布を選ぶ際には、「風水的に運気が良いのか?」という点も気になりますよね。
陰陽五行では1万円札などのお札(さつ)は「木」の要素とされています。ビニールやナイロンは「火」の要素であり、火と木は相性が悪く、互いのよさを薄めてしまう関係に位置付けられています。
そのため、ビニール製・ナイロン製の財布よりも、天然の皮革である馬革財布の方が風水的に良いといえます。
また、馬革財布で金運アップを目指したい場合は、財布の中をきれいに保つことも大切です。風水の基本として、掃除や整理整頓によって気の流れを良くするという考えがあるため、こまめにお札やレシートを整理すると良いでしょう。
馬革財布は、新しいことに挑戦しようとしている人におすすめ!
ビニールやナイロン製の財布よりも運気が良いとされる馬革財布ですが、これから新しいことに挑戦しようとしている人には特におすすめです。
古くから馬は運搬のための足として重宝され、広大な土地を駆け巡る姿から、生命力に満ちた存在として尊ばれてきました。
生命力の象徴とされる馬は、財運を引き寄せると信じられており、馬革財布は経営者の方や新たな事業を始めようと考えている方、また就職や転職など新しい環境へ歩もうとしている方にぴったりのアイテムです。
馬革財布は、毎日頑張っている自分へのプレゼントとして選ぶほか、応援したい方への贈り物としても喜ばれるでしょう。
馬革財布の手入れ方法
※当社のお財布ではありません。
馬革財布を美しく保つためには、次のような適切な手入れが欠かせません。
- ホコリや汚れをとる
- 艶を出すなら馬革専用のクリームを使用する
- 高温多湿と乾燥しすぎも注意
- 濡れたらすぐ拭く
使用後は柔らかい布で優しく拭き取り、ホコリや汚れを取り除きましょう。
もともと艶感のある馬革財布の場合、使い続けるうちに細かい傷などがつき、艶が無くなってくることもあります。艶や柔軟性を保つために、定期的に馬革専用のクリームやオイルを使用して財布全体に塗布しましょう。
直射日光や暖房器具の近くなどの、温度の高い場所を避けて保管することも重要です。乾燥しすぎもNGなので、乾燥しやすい季節はクリームで保湿するなどの対策も必要です。
また、馬革財布に水がかかったまま放置すると、水ぶくれやシミの原因になるため、水に濡れてしまったらすぐに拭きとり、自然乾燥させてください。
あわないレザークリームやオイルを使用すると、逆に革を傷める可能性もあるため、馬革財布の製造元や販売元が推奨するクリームなどがあれば参考にしましょう。
馬革財布の扱い方
馬革財布は、コードバンのような硬い種類以外は、基本的にやわらかい質感です。鋭利なものが当たったり雑に扱ったりすると傷がついてしまうため、長く美しく使うためにも、適切な扱い方が重要です。
財布を開閉する際には強く力を入れずに優しく取り扱い、ファスナーやボタン部分などを無理に引っ張らないようにしましょう。
財布をバッグに入れる際に、他の物との摩擦から守るために、専用のポーチに入れるというのも一つの方法です。
少し気は遣いますが、上質な馬革財布ならではの扱い方と考えれば、大きなデメリットとはならないでしょう。
VIA DOANの馬革財布のメッシュシリーズをご紹介
VIA DOANの馬革財布から、ホースレザーのメッシュシリーズをご紹介します。
エマリーは、馬革の中でも仕上げ剤などを使用しない「素上げ革」を使用しており、さらりと肌なじみの良い手触りが特徴です。
天然皮革ならではの自然な風合いは残しつつ、メッシュの編み込みデザインと鮮やかなカラーリングでオリジナリティを演出しています。
馬革で他の革よりも軽いため、カードなどをしっかり収納できる上に軽快に持ち歩ける点も魅力の一つです。
長財布はラウンド(コの字型)のファスナーで開閉部分が広いので、お金やカードの出し入れがラクにできます。
薄マチ小銭入れには、お札・小銭・カードをコンパクトに収納できます。小銭入れの口部分が大きく開く、小銭を出し入れしやすいタイプです。
VIA DOANでは、上質な製品作りのために、大量生産には向かない手間のかかる製法を守り、日本の職人が一つひとつ丁寧にお作りしています。
各アイテムの残りの在庫数が少ないこともありますので、気になる方は、ぜひお早めにご確認ください。
まとめ
馬革財布には、美しい艶や風合いと経年変化を楽しめることなど、多くの魅力があります。馬革の種類(部位)によって、しなやかさ・強度など特徴が異なるため、好みにあわせて選びましょう。
ただし、馬革自体の希少性が高まっていることから、今後需要が拡大した場合に、価格が高騰したり入手困難になったりする可能性もあります。
貴重な馬革財布だからこそ、実際に手に取り、長く愛用したいものですね。
VIA DOANの「ホースレザーのメッシュシリーズ」は、馬革本来の素朴な風合いにこだわった、経年変化を楽しめる逸品です。
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