本物の蛇革財布の魅力や見分け方は?品質にこだわる人向けおすすめ3選
蛇革財布は、高級皮革のクロコダイル(ワニ革)・リザード(トカゲ革)・ スティングレイ(エイ革)などと並ぶ、人気のエキゾチックレザーアイテムです。
蛇は脱皮をくり返すことから、「無限にお金が増える」「巳入り=実入り」などのイメージもあり、財布の素材として縁起が良いといわれています。
しかし、蛇革には「本物」と「フェイクレザー」があり、素材としてもさまざまな種類があるため、どの蛇革財布を選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、本物の蛇革財布の魅力や見分け方と、おすすめの蛇革財布3選をご紹介します。
実用性だけでなく、ファッションとしても楽しめる蛇革財布をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも蛇革とは?
蛇革(へびがわ)とは、爬虫類などの希少動物から採取した革素材であるエキゾチックレザーの一つです。
その名の通り、蛇の皮をなめして素材としての「革」に加工したものを意味します。
蛇革などのエキゾチックレザーは、その希少性から「レアレザー」とも呼ばれ、高級かつ人気が高く、財布・バッグ・小物などのアイテムの素材として利用されています。
蛇革の種類
蛇革にはさまざまな種類がありますが、その中から代表的な蛇革を「パイソンレザー」「スネークレザー」「ボア」「キングコブラ」に分けてご紹介します。
パイソンレザー
一般的に、パイソンレザーはニシキヘビ科に属する全長3~5m前後の大きな蛇の皮革を指します。
主なパイソンレザーの種類は次のとおりです。
蛇革の名称 |
蛇の種類 |
特徴 |
ダイヤモンドパイソン |
アミメニシキヘビ |
ダイヤモンド柄の模様が全身にある |
モラレスパイソン |
ビルマニシキヘビ、インドニシキヘビ |
石垣のような斑紋模様 |
レッドパイソン(ショートテールパイソン) |
ヒイロニシキヘビ |
赤みのある色、斑紋模様 |
アフリカパイソン |
アフリカニシキヘビ |
茶褐色、大きく複雑な斑紋が左右対称に並ぶ |
とくに、ダイヤモンドパイソンは知名度も高く、小物やファッションアイテムの素材としてメンズ・レディースともに人気が高いレザーです。
スネークレザー
英語で「snake(スネーク)」は蛇全般を指しますが、素材としての呼び名では、全長1m前後の小さい蛇の皮革をスネークレザーと呼んで区別することもあります。
スネークレザーに分類されるのは、次のような蛇革です。
蛇革の名称 |
蛇の種類 |
特徴 |
スネークレザー |
水蛇(エラブウミヘビ、ヒロクチミズヘビなど) |
黒と青の縞模様 |
キャッツアイ |
カロング(ヤスリミズヘビ) |
独自のウロコ模様、目が猫に似ている |
スネークレザーは皮革の幅が細いため、比較的小さめのアイテムの素材として用いられます。
ボア
ボアは、ボア科やボア亜科に属する蛇から採取した蛇革です。体長はパイソンとスネークの中間くらいでやや大きめです。
そのため、ボアも「大蛇の一つ」という意味でパイソンと呼ばれることもあります。
蛇革の名称 |
蛇の種類 |
特徴 |
ボア |
ボアコンストリクター |
褐色・緑・赤・黄など |
アナコンダ |
オオアナコンダ |
緑褐色・褐色・暗緑色、黒い円形・楕円形の斑紋 |
ボアコンストリクターの全長は約2〜4mほどです。オオアナコンダの全長は4~6mほどで、9mを超える個体も発見されています。
ボアは生息する地域や個体によって、さまざまな色や斑紋が見られることが特徴です。
キングコブラ
コブラ科に属するキングコブラは、全長3~4mほどの毒をもつ蛇です。
蛇革の名称 |
蛇の種類 |
特徴 |
キングコブラ |
キングコブラ |
暗緑色・暗褐色(こげ茶色)、淡い黄色や濃いオレンジ色の不鮮明な横縞 |
キングコブラの頭の部位には特徴的な黒い輪の模様があり、エキゾチックな革としてコアなファンも多いといわれています。
蛇革には本物とフェイクレザーがある
蛇革には本物とフェイクレザーがあります。本物の蛇から採取した皮革を加工して素材にしたものが本物の蛇革です。
フェイクレザーは、皮革に似せて作られた素材のことです。不織布(ふしょくふ)を使用して天然の革に限りなく近づけた「人工皮革」と、普通の生地に樹脂を塗布しただけの「合成皮革(合皮)」があります。
フェイクレザーは「手入れが簡単」「安価」などのメリットがありますが、合皮の劣化年数は製造から2〜3年といわれており、長く使うのにはあまり適していません。
また、フェイクレザーと比較すると、本物の蛇革の方が風合いや肌なじみは格段に良いです。
本物の蛇革財布が持つ魅力
商品画像:ブランパイソン -BRAN PTON-
蛇革には本物とフェイクレザーがあるとお伝えしましたが、本物の蛇革財布にはどのような魅力があるのでしょうか。
ここでは、本物の蛇革財布が持つ魅力について、フェイクレザーとの違いに注目しながら解説します。
柔らかくしなやかな感触
本物の蛇革は、ウロコ状の模様のワイルドな見た目からは想像できないほど柔らかくしなやかです。
そのため、本物の蛇革で作られた財布は手になじみやすいという特徴があります。
一方で、フェイクレザーは不織布や普通の生地にポリ塩化ビニルやポリウレタンなどの合成樹脂を塗布するため、柔らかさや伸縮性は本物の蛇革と比べて劣ります。
革素材としての多様な表情
本物の蛇革がもつ「柔らかさ」や「しなやかさ」といったソフトな質感のおかげで、革素材としてさまざまな表現が可能です。
エキゾチックレザーは基本的に、皮を安定化させるためのなめし加工などをほどこす必要があります。
中でも蛇革は染色性も良好であるため、ウロコ模様を活かしたり、鮮やかなカラーリングをしたりと、素材の特徴を活かしつつ多様な表情に仕上げることが可能です。
蛇革は豊かなアレンジができることからも、ファッションアイテムとしての活用の幅が広いといえます。
にじみ出るラグジュアリー感
本物の蛇革は、整然と並ぶウロコ模様が非常に美しく、自然界で生み出された斑紋からは雄大な自然の神秘さえ感じられます。
その希少さから、エキゾチックレザーを代表する蛇革は高級素材として認知度が高く、財布をもっているだけでラグジュアリー感を演出できます。
優れた耐久性
本物の蛇革は、見た目の力強さだけでなく、素材としての丈夫さも兼ね備えています。
ウロコがあり繊細な素材ではありますが、専用の加工をほどこすことで繊維構造が丈夫になり、簡単にウロコがはがれてしまうという心配はありません。
一般的にフェイクレザーの耐久年数は2~3年ほどといわれていますが、本物の蛇革財布は5年から、大切に扱うことで10年以上愛用している方もいらっしゃいます。
魅力的なエイジング
本物の蛇革財布のもつ、独特のエイジングも魅力の一つです。
エイジングとは、財布を毎日使うことで、手指の脂を蛇革が吸収して経年変化をしていくことです。
新品と数年使用した後では、色合いに深みがでたり、ウロコ模様がしっとりと一体化したりと、色の濃淡や表面の艶に変化が生まれます。
本物の蛇革財布を使うメリット
さまざまな魅力をもつ蛇革財布ですが、本物の蛇革財布を使うことで多くのメリットを享受できます。その中から、本物の蛇革財布を使うメリット3つをご紹介します。
本物を持つことで高い満足感を得られる
財布は日々使うものです。使用頻度が高いアイテムに本物を選ぶことで、日々の暮らしの中で高い満足感を得ることができます。
また、本物を持つ人は、行動にも変化があるといわれています。美しい所作や、内面からにじみ出る人生への満足度が、魅力となり周囲の人の目に映るはずです。
自分自身の満足度が高まるだけでなく、周囲からこだわりのある人と一目置かれることで、さらに大きな満足につながるでしょう。
経年変化を楽しめる
使うほどに味がでる蛇革財布は、経年変化を楽しみながら長く愛用できるというメリットがあります。
蛇革財布は、使う頻度や扱い方によってエイジングも変わります。
そもそも天然素材であることから、世界に一つしかないものではありますが、エイジング効果によって、さらに自分だけの蛇革財布に変化していく過程を楽しめます。
「蛇(巳)」は金運・運気アップも!?
蛇は、脱皮して大きく成長することや、長期の飢餓にも耐えうる強い生命力をもつことで知られています。
そのため、「無限」「再生」「成長」などの意味を表すものとして用いられるケースも多いです。
蛇革を使った財布は「無限にお金が増える」といったイメージもあり、縁起が良いとされています。
また、十二支で蛇は「巳年(みどし、へびどし)」にあたることから、「巳入り=実入り」と考え、蛇革財布を金運・運気アップのアイテムとして選ぶ方も多くいらっしゃいます。
本物の蛇革財布の見分け方は?
本物の蛇革の見分け方を覚えておくことで、間違ってフェイクレザーを購入してしまうことを避けられます。
ここでは、本物の蛇革財布の見分け方について解説します。
ウロコの形状をチェックする
まずは、本物の蛇革の特徴であるウロコの形状をチェックしましょう。
本物の蛇革のウロコは根本が皮膚とほぼ同化しており、先端がペラペラしていて立体的になっているという特徴があります。
このとき、艶仕上げや革の表面をなめらかにする加工がされていて、立体感が分かりにくい場合は、天然素材特有の個体差があるかどうかを確認すると判別しやすいでしょう。
対して、フェイクレザーはウロコの型押しをしているだけですので、凹凸(おうとつ)はあってもリアルな立体感や個体差はなく、表面が人工的にツルツルしています。
また、財布の内側などで革の断面が出ていれば、断面からも見分けられます。
本物の蛇革の場合は断面になめした跡があり、革の断面が真っ平であればフェイクレザーと判断できます。
適正価格かどうかチェックする
本物の蛇革財布の見分け方として、適正価格かどうかチェックすることも大切です。
財布の大きさや種類によって、価格相場は次のように異なります。
- 蛇革長財布:2万5,000円~4万円ほど
- 蛇革二つ折り財布:2万円~3万5,000円ほど
- 蛇革ミニ財布・小銭入れ:8,000円~3万円ほど
本物の蛇革は特別な天然素材であるため、取り扱いには職人の高い技術や専門的な知識・経験が必要です。
あまりにも安い商品は、素材の品質がよくないことや、保管方法や加工作業の面などでコストを抑えている可能性も考えられるため注意しましょう。
なお、高級素材の一つであるクロコダイルの財布の場合、15万円ほどのものもありますが、蛇革は上質な素材でありながらクロコダイルなどよりも安価に求められます。
本物の品質にこだわる方におすすめの蛇革財布3選
良質な素材や職人の手作業にこだわるブランド「VIA DOAN」で販売している蛇革財布から、本物の品質にこだわる方におすすめの蛇革財布3種類を厳選してご紹介します。
アンティークパイソン
商品画像:アンティークパイソン -ANTIQUE PYTHON-
アンティークパイソン(ANTIQUE PYTHON)は、最高級のダイヤモンドパイソンを贅沢に使用した、アンティーク調の財布シリーズです。
高級感のある表面のダイヤモンド型(ダイヤ型)の模様と、良質なエイジングを重ねたような風合いが魅力的です。
アンティーク仕上げにこだわっているため、通常の染色加工のあとには、さらに手作業で染料を入れています。手間と高度な技術が必要であることから、量産がむずかしい手法とされていますが、あえて丁寧な工程を守ることで、通常のパイソンレザー以上の高級感を実現しています。
公式ページ:アンティークパイソン シリーズの詳細はこちら
ブランパイソン
商品画像:ブランパイソン -BRAN PTON-
ブランパイソン(BRAN PYTHON)は、上品で美しいホワイトカラーの蛇革に淡いパープルを色付けした財布シリーズです。
希少なダイヤモンドパイソンレザーを使用し、パイソン財布の中でも珍しい白色に仕上げられています。
蛇革特有の美しい天然の模様を活かすため、熟練の職人が慎重に脱色加工・自然乾燥を行っている点が特徴です。
光の当たり方によって、ホワイト&淡いパープルの輝きが変化し、屋内外で多彩な表情を見せてくれます。
公式ページ:ブランパイソン シリーズの詳細はこちら
グランデシルキー
グランデシルキー(GRANDE SILKY)は、しなやかでソフトな手触りのヘビ革に、シルキー加工をほどこした財布シリーズです。
シルキー加工とは、シルクのような光沢のある見た目や風合いをもたせる加工を指します。VIA DOANでは、染色・シルキー加工を職人が一つひとつ手作業で仕上げています。
淡く織りなすグラデーションとソフトなタッチ感が、ラグジュアリー感ただよう大人の女性にぴったりのアイテムです。
公式ページ:グランデシルキー シリーズの詳細はこちら
蛇革財布を選ぶ際のポイント
最後に、蛇革財布を選ぶ際のポイントを2点ご紹介します。
長く愛用できる色や柄を選ぶ
ふつうの財布の寿命は2~3年ですが、蛇革財布、とくに本物の蛇革財布は5~10年使用できるともいわれています。
大事に扱えば長持ちする財布ですので、長く愛用できそうな色や柄を選ぶことがポイントです。
使うほどに艶がでてくるマット仕上げや、逆に艶が落ち着いていくグレージング仕上げ(シャイニング)などもあるため、好みにあわせて選びましょう。
加工技術・専門性の高さで選ぶ
どれだけ高級素材であっても、本物の蛇革の良さを最大限に引き出す取り扱い・加工技術を有している製造元でなければ、財布として高品質な製品にすることはむずかしいでしょう。
取り扱い方法や加工技術について、製造元や販売元の公式サイトなどで説明があるかどうかを確認してみると、信頼性の高い商品の選定につながるのでおすすめです。
まとめ
柔らかくしなやかな感触や独特なエイジングなど、本物の蛇革には多くの魅力があります。
本物の蛇革財布の見分け方は、ウロコの形状や適正価格かどうかをチェックすることです。
本物の蛇革財布は合皮よりも長持ちするため、選ぶ際には長く愛用できる色や柄で選ぶことがポイントです。
また、蛇革は高級素材であることから、製造元の加工技術・専門性の高さにも注目して選ぶようにしましょう。
VIA DOANでは、本物の蛇革を贅沢に使用したウォレットシリーズを展開しています。女性を美しく魅力的に魅せる蛇革財布をお探しの方は、公式ECにて自分だけの一品を見つけてみてください。